私はソロで謎解きに参加することが多いです。
というか、 基本的にホール型公演とルーム型公演にはソロで参加しています。
そのため、当然ながら初対面の方達とチームを組ませていただくことになるのですが、この手の質問を受けることがよくあります。
「ガチの方ですか?」
と。
そんなとき大抵は、
「いやぁ~」とか、「あはは~」とか、
なんとなく笑ってやり過ごします。
しかし、改めて考えてみると、果たしてこれが誠実な対応だと言えるのか?という疑念が湧いてきます。
そこで今回は、"謎解きにソロで参加したときに質問される「ガチの方ですか?」に対する正解"について妄想してみたいと思います。
「ガチ」の定義について
まず、「ガチ」という言葉の定義について再確認し、自分がそれに該当するかを考える必要があるでしょう。
ガチ
真っ向勝負、小手先ではない正面からの本気のぶつかり合い、などの意味で用いられる表現。「ガチンコ」を略した語。転じて「本気で」「本当に」「真剣に」などの意味合いでも用いられる。
実用日本語表現辞典 Weblio辞書 より
なるほど。
私の場合、謎解きはあくまでも趣味や遊びであって、それを生業としているわけではありません。それでも、一人で参加するくらいには好きですし、公演中はもちろん「真剣に」取り組んでいます。
ですから、 「あくまでも趣味の範疇ですが、真剣に謎解きに取り組んでいるという意味ではガチ」ということになるでしょうか。
自分の実力について
続いて、相手に出来るだけ正確な情報を伝えるために、自分の実力を把握しておく必要があるでしょう。
しかし、正直なところ、これについてはとても判断に困ります。
少なくとも「めちゃくちゃ謎が解ける人」ではなく、かと言って「まったく謎が解けない人」でもないと思うのですが、主観に基づく相対評価というのは得てして当てにならないものですし説得力にも欠けます。
ということで、この場合、客観的な事実である「この前の謎検で2級」を現在の私の実力として提示するのが適切でしょう。
質問の真意について
最後に、相手の言葉を額面通りに受け取るだけではなく、ときには質問者の側に立って「なぜその言葉をチョイスしたのか?」に考えを及ばせ、その裏に隠された情報、つまり"質問の真意"を読み取ることも重要です。
今回の場合において想定されるのは、以下の4パターン。
1. お前、やれんのか?という探り
2. 出来る人なら嬉しいな〜という期待
3. え?この人、何で一人で謎解きに来てるの?という戸惑い
4. そもそも意図はない
1もしくは2だった場合、下手な返答をするとチームの士気を低下させることに繋がりかねません。
かと言って、話を誇張したり見栄を張ったりしても自分の首を絞めるだけですし、後々期待を裏切ることになれば誰も得をしません。
また、3だった場合、必要以上に「ガチ感」を出すとドン引きされ、相手との間に埋めがたい溝を作ることになるため注意が必要です。
もしかすると4のパターン、そもそも相手に特別な意図はなく、何だったら「今日は暑いですね」くらいな感覚かもしれません。
以上のいずれか、または2つ以上が複合されたパターンの可能性があることも考慮し、できるだけ場の空気を乱すことのないような返答を考える必要があるでしょう。
結論
以上から導き出された結論は…
質「ガチの方ですか?」
私「一緒に行く知り合いがいないだけですよ( ´ ▽ ` )」
人間やっぱり正直が一番。