突然ですが、謎解き公演で感じる「非日常感」ってなんでしょう?
個人的には、次のような要素で構成されているのではないか、と思っています。
役割
大きく分けて、"自分に特定のジョブやアビリティが与えられる場合"と"自分ではない誰かになる場合"の2パターン。探偵や魔法使いになったり、はたまた、のび太や空条承太郎を演じたり。
物語
状況や背景、目的と方法、その変化や展開など。閉じ込められたり、船が沈んだり、脱出を目指したり。
空間
会場やそこに組まれたセット。ルームが牢獄や研究所なったり、ホールが街や豪華客船になったり、遊園地が巨大監獄になったり。
演出
キットや小道具などのアイテムから、音響、物語の見せ方まで。オリジナルのアニメーションだったり、スタッフさんによるコスプレや演劇だったり。
本来ならこの手の話は識者の方にお任せすべきとは思うのですが、まぁざっくりとこんな感じではないのだろうか、と。
でも先日、きださおりさんの『のぞきみカフェ』に参加して感じた「非日常感」をこれに当てはめようとすると、どうしても違和感が残ることに気付きました。
そこで思い当たったのが、もうひとつのある要素です。
それは、「視点」。
のぞきみる「視点」を持つことで、日常は忽ち一線を超え「非日常」へと変貌する。
勿論、ちゃんとエンターテインメントに仕上げられていましたし、楽しんで参加させていただいたわけですが、そこにある種の狂気を垣間見た気がして身震いした、というお話です。